徒然只野日記

つれづれなるままの日記です

「星を継ぐもの」(ジェイムズ・P・ホーガン)を読む

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

 
 あらすじ

【星雲賞受賞作】
月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。

感想

★★★★

久しぶりに骨太のSFを読みました。

月面で5万年前の死体がみつかり、その死体(チャーリーと命名)を物理学・進化論・言語学などから解き明かしていくSFミステリー。一体チャーリーはどこから来たのか!

 

新しい事実が出てきては仮説を組み立て、分かりかけてきたと思ったらまた新しい事実でそれまでの仮説がくつがえる。派手なアクション的シーンやドラマはないのにとてもスリリングな展開で最後まで一気に読んでしまいました。

 

科学的な説明がちょっと私には難解な部分もあって、かるーく流し読みしてしまったところもありますが、最後の方は壮大なスケール感にジーンとくるものもありす。

もう40年近くも前の小説ですが、今読んでも色あせない面白さがあると思います。