徒然只野日記

つれづれなるままの日記です

【アニメ】【推しの子】の「転生」について

アニメ【推しの子】を見ました。

©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

 

【推しの子】の素晴らしさは、他のレビューでもよく見かけるので、ここではひとつなぜ「転生」という設定にしたのか、について書いていきたいと思います。

 

↓↓↓↓↓↓↓以下は完全ネタバレです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【推しの子】の子供に転生する、というはっきり言ってギャグにしか思えないトンデモ設定をしておきながら、その設定が全く破綻することなく、より物語に深みを与えてるのだから凄いです。

 

しかし、なぜ「転生」という設定にしたのか?

 

単に面白いから、斬新だから、というだけの理由ではないでしょう。

 

思うに、転生するという設定がなくても、似たようなストーリー構成には出来ると思うのですよね。


事件があったのを小学生くらいにして、母親の復讐のために芸能界にいるアクア。母の後を継いでアイドルを目指すルビー。
今後どうなるかはわかりませんが、今のところの物語の大筋では転生していなくても、同じような展開にはできますよね。

 

しかしここに転生するというトンデモ設定を入れることで、衝撃的な第一話が出来て、またそれがコメディ要素にもなっていて、さらには二人の過去の人生も加わることで、物語に深みを増す相乗効果にもなってます。

 

そして「転生」させたことによる一番の効果は、アクアの行動だと思うのですよ。

 

復讐を誓うアクアの言動は常にクールで大人びた計算をした行動をしてることが多いです。

これを普通の高校1年生が行ってると考えると、天才的な高校生に見えてしまって、リアリティは逆に薄れてしまうような気がします。

 

しかし実際のアクアたんは、高校生の皮を被ったオッサンであり、色々な経験をして知識もある大人であるから、一般的な高校生とは思えない言動をしていても、そんなに違和感を覚えないのです。

 

あかねを助けた時のセリフ。
「人は簡単に死ぬ」
これはやはり、医者であり多くの死を見てきたであろうゴロー先生だから言える言葉で、これを普通の高校1年生が言ってたら薄っぺらくなってしまうんですよね。

 

このように、推しの子の子に転生するという斬新なアイデアが、この物語を素晴らしく面白くしていることは間違いなく、これを思いつく赤坂アカ先生は偉大ですね!