徒然只野日記

つれづれなるままの日記です

鴨長明「方丈記」を読む

 

角川ソフィア文庫のビギナーズ・クラシックスの「方丈記」を読んだ。

 

これは、翻訳と原文と解説もあるので、初心者にもってこいの本だ。

 

 

ただ、初心者感覚ながらも解説はややクセが強いような気がした。それはそれで面白いが。

 

 

「行く河の流れは絶えずして」で有名な方丈記。

 

 

前半は平安の災害らに世の無常観が醸し出されるが、後半になると愚痴というか自虐や自画自賛が入ってきて、草庵でひとり侘しく暮らす今の境遇に自分を納得させるために記したかのようにも読めた。

 

でもそこに鴨長明という人間が感じられて、よかった。