徒然只野日記

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「望郷」を見る

望郷 日本語吹替版 ジャン・ギャバン ミレーユ・バラン DDC-064N [DVD]

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 あらすじ

日本人好みのデュヴィヴィエの作品の中でもとりわけ支持されている“男"のメロドラマ。
ラストシーンで見せるジャン・ギャバンの悲しげな表情。
今も多くのファンに語り継がれるフランス映画の傑作

 

名作クラシック映画鑑賞第二弾。ジャン・ギャバンの初期の名作。

 

ぺぺという犯罪者が主人公で、数々の悪さをしてフランス領のアルジェというところに逃げてきた。このアルジェのカスバという街は迷路のような無法地帯で、この街にいる限りは警察もペペを捕らえることができない。しかしペペもこの街から出ると警察の包囲網に捕まってしまうので、街から出ることができない。
この街に来て二年ほどたち、暑くて雑多なカスバの街にうんざりしていたころ、フランスから来た美人のギャビーという女性と知り合う。ギャビーに懐かしきフランスの姿を見たペペは恋に落ち…

 

フランスにこんな迷路みたいな街があるんだと思って見ていたのですが、後から調べたらアルジェがあったのはフランスが植民地にしていたアルジェリアだったのですね。ちょっと勘違いして見てしまってました。なるほど、遠くはなれた異国ならではの「望郷」だったのですね。

 

話はたんたんと進んでいって凄い盛り上がってくるような展開とかはないんですけれど、ジャン・ギャバンの哀愁を感じる演技が最後に後からこうじわじわとくるような映画でした。

しかし邦題を「望郷」としたのが見事ですね。
原題は「Pépé le Moko」で、ペペの名前だけのタイトルだったのを「望郷」としたのは、まさにこの映画にピッタリの感じでした。