逆説の日本史 21 幕末年代史編4: 高杉晋作と維新回天の謎 (小学館文庫)
- 作者: 井沢元彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/05/08
- メディア: 文庫
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あらすじ
憎しみあっていた薩摩と長州が坂本龍馬の仲介で手を結び、討幕の動きは一気に加速。十五代将軍・徳川慶喜は、遂に大政奉還を決意する。だが「新政府軍」は錦の御旗を立て東進し、江戸に迫った―。
感想
★★★★
近代に近くなるほど資料も豊富になってくるから、歴史素人の私でもツッコミをいれたくなるようなトンデモ理論が以前よりも減ってきた本シリーズですけど、孝明天皇の天然痘細菌テロ暗殺説は、さすがにそれはないだろーと思うような説などもあって、楽しめて読めました。
勝海舟は、龍馬の師匠であるということと江戸城無血開城で有名ですけれど、老中とかでもない勝がなんで幕府側の代表だったのかなどは知らなかったのですが、今回改めてわかりました。勝海舟って凄い人物だったのですね。大河ドラマとかに出る勝海舟は江戸弁の口が悪いおっさんくらいのイメージしかなかったからねw
最後の将軍徳川慶喜をマイナスの英雄であるという評価は面白かったです。腑に落ちなかった慶喜の行動が納得できたような感じがしました。
あとは、私は個人的に大好きな高杉晋作こそが天才革命家だと思っていましたが、井沢さんも同意見だったようでそこはちょっと嬉しかったです(笑
さて、大政奉還も終わって次からは明治と西南戦争ですね。西郷どんがやってるうちに22巻をkindle化してくれないかなぁ