徒然只野日記

つれづれなるままの日記です

「ヒナまつり 14」を読む

ヒナまつり 14 (HARTA COMIX)

ヒナまつり 14 (HARTA COMIX)

 
あらすじ

東京に生きる4人の16歳(一部は推定)の少女たち。

サイキック女子高校生・新田ヒナ
ラーメンの味を継ぐ者・アンズ
寂しがり屋のカンフー美少女・マオ
わらしべ出世の女社長・三嶋瞳

それぞれの喜怒哀楽が交差する、満足度の高い第14巻

感想

★★★★☆

やくざと超能力者のサイキックコメディー

14巻も進んでまだ落ちない面白さは素晴らしいです。アニメも評判がいいようでなによりですね。

「ヒナまつり」の面白さを人に伝えるのはちょっと難しい。爆笑するような笑いというよりも、じわじわくる面白さなんですよね。

やっぱりキャラクターの妙でしょうか。

登場した当初は比較的まともな人物がクズになっていったり、クズだったのが比較的まともになっていったり、クズはやっぱりクズだったり、一粒の天使(アンズちゃん)がいたり、普通の真面目な中学生だったのが高校生女社長になったり、なんというか、時間が進むごとに登場人物たちが成長(退化?)していっていろいろ絡まり合い、ひとつの壮大なクズたちの群像劇を見ているようです。

そしてたまに人情話っぽいのがあったりしてね。そこがまたジワっとくる。

最初は完全な社会不適合者であった主人公ヒナが、ほんのわずかにマトモになっただけで(信号を守るレベル)、あぁ成長したなぁヒナ…と思ってしまう謎の魅力がここにはあります。