徒然只野日記

つれづれなるままの日記です

「灰と幻想のグリムガル level.12 それはある島と竜を巡る伝説の始まり」を読む

灰と幻想のグリムガル level.12 それはある島と竜を巡る伝説の始まり (オーバーラップ文庫)

灰と幻想のグリムガル level.12 それはある島と竜を巡る伝説の始まり (オーバーラップ文庫)

 
あらすじ

オルタナに戻るべく、ハルヒロたちは山だらけの敵地を突き進んで海を目指す。冒険に次ぐ冒険の末、ようやく辿りついた海辺には一隻の船が乗り上げていた。様子を窺うハルヒロたちの前に、なんと付け髭をつけた少女が現れる!「あたしはモモヒナ!であーる!名を名乗れーっ!」謎の海賊(?)モモヒナとの出逢いに導かれ、大昔から竜が住まうというエメラルド諸島へと向かうハルヒロたち。到着した一行を待ち受けていたのは、その竜に襲われて大混乱に陥っている海賊の楽園だった―!?灰の中から生まれた冒険譚が、舞台を海に移し新たな物語を紡ぐ。

感想

★★☆

グリムガルはけっこう好きなほうの小説なのですが、今巻はさすがにちょっと面白みには欠けたかなぁと。

 

今まで重苦しいところが多かったので今巻は箸休め的な感じとして、ややお気楽な感のする冒険物語をやったのかと思いますが、正直なところ本筋とはあまりにも関係ない話だったので、なんというか、ワクワクするものがなかったですね。

 

どうやら別作品の「大英雄が無職で何が悪い」とオーバーラップしているらしいのですが、上記が未読な私にはその良さなどは伝わらないですからねぇ。逆にそれをしてしまったために特徴的で変キャラであるはずの「モモヒナ」がなんだか中途半端な立ち位置になって、なんだったんだこのモモヒナという登場人物は?という違和感が生まれてしまったくらいです。

 

グリムガルのあの生きるか死ぬかのギリギリ感はけっこう好きなので、次巻はそろそろ話の展開を進めていって欲しいなと願います。