徒然只野日記

つれづれなるままの日記です

「水鏡推理5 ニュークリアフュージョン」を読む

 

水鏡推理5 ニュークリアフュージョン (講談社文庫)

水鏡推理5 ニュークリアフュージョン (講談社文庫)

 
 あらすじ

 研究不正を追及する、より高度で専門的な部署へ異動になった一般職・水鏡瑞希。上司の女性キャリア官僚と組んで、次世代エネルギーと目される核融合研究の検証に取り組む。ついていくのに四苦八苦の瑞希のもとに、不可解な事象が連続して起きる。みずからの心の奥底を知ることになった瑞希、驚愕の真実とは? 

感想

★★

五巻まで読んでおいてなんだけど、主人公が好きになれないわー

 

これまでも無鉄砲な行動をしがちだった水鏡さんですけれど、今回の行動は人としてちょっとおかしいんじゃないか、とすら思った。
だって、あからさまに怪しい男が運転する車に一人で乗り込んだりするんですよ、しかも目隠しするような状態で。女性が、ですよ。
こんなの、男だって危険と思ってやらないようなことを、妙齢の女性がするなんて。

 

命を懸けるほどの信念があってそれに準じて行動する、なんていうと聞こえはいいけれど、それが大事な人の命にかかわるみたいな理由ならともかく、1~2回会っただけのほぼ見知らぬ人のために自分の命にかかわるリスクを犯すなんて、やっぱりちょっと考えられない。

 

後半にも命懸けの行動してたし、正義感が高い人物像というのはいいのだけれど、いきすぎてしまうとちょっとリアリティが感じられなくなりますね。