徒然只野日記

つれづれなるままの日記です

「Re:ゼロから始める異世界生活12」を読む

Re:ゼロから始める異世界生活12 (MF文庫J)

Re:ゼロから始める異世界生活12 (MF文庫J)

 
あらすじ

繰り返すたび、記憶と異なる展開を見せる『聖域』―四度目の機会を得たその場所で、スバルはついにあってはならない存在、『嫉妬の魔女』との邂逅を果たす。影に呑まれる集落、敵であるはずのガーフィールの助力、実験場と呼ばれた『聖域』の真実。―そして、白い終焉を迎える世界でスバルの覚悟を嘲笑う魔人。希望に裏切られ、真実に絶望し、それでも未来を諦められないスバルは魔女との再会を求めて墓所へ臨む。そこでスバルは、『ありうべからざる今』と対面し―。「―もう、立てなくなってしまいましたか?スバルくん」大人気Web小説、期待と裏切りの第十二幕。―置き去りにした世界の、声を聞け。

感想

★★★☆

さすがにちょっともうスバルきゅんが可哀相になってきた12巻。
スバルきゅんの残酷物語は相変わらず続きっぱなしです。

 

この《聖域編》は移動場所が2個所しかない割にいろんな出来事が詰まってるので、展開がなかなか進まない感が強くて少々食傷気味になってきたところですが、魔女勢揃いという中二病患者が喜びそうな展開に次巻への期待がワクワクです。

 

「星を継ぐもの」(ジェイムズ・P・ホーガン)を読む

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

 
 あらすじ

【星雲賞受賞作】
月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。

感想

★★★★

久しぶりに骨太のSFを読みました。

月面で5万年前の死体がみつかり、その死体(チャーリーと命名)を物理学・進化論・言語学などから解き明かしていくSFミステリー。一体チャーリーはどこから来たのか!

 

新しい事実が出てきては仮説を組み立て、分かりかけてきたと思ったらまた新しい事実でそれまでの仮説がくつがえる。派手なアクション的シーンやドラマはないのにとてもスリリングな展開で最後まで一気に読んでしまいました。

 

科学的な説明がちょっと私には難解な部分もあって、かるーく流し読みしてしまったところもありますが、最後の方は壮大なスケール感にジーンとくるものもありす。

もう40年近くも前の小説ですが、今読んでも色あせない面白さがあると思います。

 

「モモ」(ミヒャエル・エンデ)を読む

モモ (岩波少年文庫)

モモ (岩波少年文庫)

 
あらすじ

 円形劇場の廃墟に住みついた、もじゃもじゃ頭で粗末な身なりをした不思議な少女モモ。黙って話を聞くだけで、人の心を溶かし悩みを解消させる能力を持った彼女のまわりには、いつもたくさんの大人や子どもたちが集まっていた。しかし「時間」を人間に倹約させることにより、世界中の余分な「時間」を独占しようとする「灰色の男たち」の出現により、町じゅうの人々はとりとめのないお喋りや、ゆとりのある生活を次第に失っていく。

感想

★★★☆

なんというか、ちょっと、読む前の期待値が大きすぎたかもしれないです。

どこかのサイトの記事に、人生の必読書、みたいに紹介されていたのを見て、そしてAmazonのレビューでもみんな大絶賛をしているのをみて。
そりゃあ期待に期待をしてしまうでしょう。

 

内容は、モモというちょっと不思議な女の子と時間どろぼう達の物語で、寓話的な児童文学って感じですかね。

 

これを人生の必読書とかって言われてしまうと、う~んと唸ってしまいますが、普通に、児童文学としては楽しいですよ。子供と一緒に読んだりするにはいい本ですね。
また、子供の頃に一度読んでいれば、大人になって読み返して、それまでと違った読み方がとかできそうです。いろいろ寓意が含んでたりしますからね。

はじめて読む人は、名著だとか哲学的だとかの評判に気負わされずに、ゆったりと児童文学を読む気持ちで読んだほうがよさそうです。

 

「蜘蛛ですが、なにか? 6」を読む

蜘蛛ですが、なにか? 6 (カドカワBOOKS)

蜘蛛ですが、なにか? 6 (カドカワBOOKS)

 

 あらすじ

100%書き下ろしで贈る、蜘蛛子、吸血姫、魔王のモンスター道中記開幕!

アラクネになった蜘蛛子は魔王とまさかの和解、そして吸血姫とその従僕とともに旅に出ることに。けれど人外パーティの珍道中は前途多難で……。

感想

★★★★

読む人みんなの口癖が「ないわー」になることで有名な「蜘蛛ですが、なにか」の第6巻。今巻は人外パーティ道中記。

 

これまでの巻とくらべればほのぼのとした様子だが、それぞれの思惑や内面などがみれて楽しかった。いま一番読むのを楽しみにしてるラノベ

 

「水鏡推理5 ニュークリアフュージョン」を読む

 

水鏡推理5 ニュークリアフュージョン (講談社文庫)

水鏡推理5 ニュークリアフュージョン (講談社文庫)

 
 あらすじ

 研究不正を追及する、より高度で専門的な部署へ異動になった一般職・水鏡瑞希。上司の女性キャリア官僚と組んで、次世代エネルギーと目される核融合研究の検証に取り組む。ついていくのに四苦八苦の瑞希のもとに、不可解な事象が連続して起きる。みずからの心の奥底を知ることになった瑞希、驚愕の真実とは? 

感想

★★

五巻まで読んでおいてなんだけど、主人公が好きになれないわー

 

これまでも無鉄砲な行動をしがちだった水鏡さんですけれど、今回の行動は人としてちょっとおかしいんじゃないか、とすら思った。
だって、あからさまに怪しい男が運転する車に一人で乗り込んだりするんですよ、しかも目隠しするような状態で。女性が、ですよ。
こんなの、男だって危険と思ってやらないようなことを、妙齢の女性がするなんて。

 

命を懸けるほどの信念があってそれに準じて行動する、なんていうと聞こえはいいけれど、それが大事な人の命にかかわるみたいな理由ならともかく、1~2回会っただけのほぼ見知らぬ人のために自分の命にかかわるリスクを犯すなんて、やっぱりちょっと考えられない。

 

後半にも命懸けの行動してたし、正義感が高い人物像というのはいいのだけれど、いきすぎてしまうとちょっとリアリティが感じられなくなりますね。

 

「冴えない彼女の育てかた13」を読む

 あらすじ

冴えない彼女との恋物語、ついに完結!

加藤恵への告白。そしてゲーム完成に向けてのラストスパート。あの日、あの坂道での運命の出会いからすべては始まった。もうお前は冴えない彼女なんかじゃない、胸がキュンキュンするメインヒロインだ!

 

感想

★★★

 五年ほど続いた「冴えカノ」。
大団円での完結ですが、思えば遠くまで来たもんだ~感がありますねぇ。

 

紅坂朱音が登場するあたりからちょっと引き延ばし感を感じていましたが、加藤ちゃんがこんなに黒くて重くて面倒くさくて萌えるヒロインに育っていくとは思っていませんでした。

 

「翔ぶが如く (8)」を読む

あらすじ

明治十年二月十七日、薩軍は鹿児島を出発、熊本城めざして進軍する。西郷隆盛にとって妻子との永別の日であった。迎える熊本鎮台司令長官谷干城は篭城を決意、援軍到着を待った。戦闘は開始された。「熊本城など青竹一本でたたき割る」勢いの薩軍に、綿密な作戦など存在しなかった。圧倒的な士気で城を攻めたてた。

 

感想

★★★

司馬遼太郎の本は大好きなのだが、「翔ぶが如く」は小説というよりも歴史解説文のようで読むのが非常に大変。
過去二度挫折したが、今回は最後まで読もうと思う。

 

戦略と戦術がなければ、力量が勝っていても勝てないというのがよくわかる。
というよりも薩軍のあまりの戦略のなさにはちょっと驚き呆れるほどであった。
よほど明治政府というのをバカにしていたんだろうなぁ。

これが七つの大罪でいうところの「傲慢」というやつか。

 

「蜘蛛ですが、なにか? 5」を読む

 あらすじ

蜘蛛子、神に祭り上げられる!?

マザーとの死闘を制し、次なる敵【魔王】との戦いへ向けて力を溜める日々。だが強くなりすぎた「私」は人間たちの注目を嫌でも集めてしまう。遂に捧げ物の食べ物が!? 蜘蛛子と人間たちの道が交わる第五章開演!

 感想

★★★★

だいぶ話のつながりもわかってきて全体像も見えてきた。この辺りが前半終了といったところだろうか?
まだまだ先が気になって読みたくなる一冊です

 

「りゅうおうのおしごと! 7」を読む

あらすじ
「文句があるならかかってこい! 八一!!」
 清滝一門の祝賀会。師匠である清滝鋼介九段から叩きつけられたその
言葉に、八一は衝撃を受ける。
 順位戦――名人へと続く階段で、昇級のチャンスを迎えた八一と、降
級の危機にある清滝。師匠の苦しみを理解しつつも八一は己の研究を信
じて破竹の進撃を続ける。
 一方、棋力のみならず将棋への熱をも失いかけていた清滝は――
「衰えを自覚した棋士が取れる手段は二つ……」
 残酷な運命に抗うのか、従うのか、それとも……?
 笑いあり涙ありの浪速ド根性将棋ラノベ、号泣必至の第7巻!
感想
★★★★★
相変わらず「熱い」。今巻はおっさんが「熱い」。
ラノベの、しかも将棋がテーマの作品でまさか感動して泣くことになるとは思わなかったこのシリーズであるが、「ロリコン」とか「幼女」という言葉に忌避感を抱いていない人には是非お勧めしたい小説

 

「蜘蛛ですが、なにか? 4」を読む

 

蜘蛛ですが、なにか? 4 (カドカワBOOKS)

蜘蛛ですが、なにか? 4 (カドカワBOOKS)

 
あらすじ

遂に魔物だらけの危険なエルロー大迷宮を脱出し、人間のいる世界へ! けれど地上で待ち受けていたのは、龍すら凌駕する蜘蛛種の女王、「私」の生みの母で……。マザーとの苛烈なる死闘を書き下ろした第四章開演!

感想

★★★★

マザーとの対決。魔王の襲来。

伏線や話のつながりもだんだんわかってきて、早く先を読みたくなる一冊。